2014 秋・冬のRecommend Part1・・・HARRISONS
何と、1m/370g もある。
今時の3シーズン用の生地は、1m/260~280gが主流。
コート生地で軽めのものは、1m/380g位からあるので、
ウーステッド(梳毛)の生地としては、最高に重いだろう。
まさに、”THE 英国”な生地だ。
南イタリアのソフトな着心地をルーツにする、WILBEEのサルトリア仕立て。
ならば、この”THE 英国”な生地との相性はどうなのか?
といえば、これが良いのである!
もともと英国は、最高クラスの服地生産地。
イタリアよりも、その生地作りの歴史は古い。
大英帝国の時代、バカンスを温暖な南イタリアで過ごす英国紳士・貴族達が多かった。
そこでは、サヴィルロー仕立てのカッチリとした服ではなく、軽くソフトな服が好まれた。
彼らは、自国から持参した自慢の生地を、イタリアの仕立て職人に命じて、
バカンス用の服を仕立てさせた。
そして、この軽くソフトな着心地の服は、バカンスの時だけでなく、
普段にも好んで着られるようになり、現在に至るイタリア仕立てが確立していく。
”英国の生地をイタリアで仕立てる”
これは紳士にとって、憧れの服になった。
といった薀蓄はともかく、僕は個人的に、質感のある生地が大好きで、
したがって、このHARRISONSの『FINE CLASSICS』なんかたまらない。
Super1○○’sといった超絶エクスプルーシヴな生地も良いけど、
この、ある意味、野暮ったい(失礼) くらいな”THE 英国生地”を、
WILBEE自慢のサルトリア仕立てで着てもらいたい!
ということで、2014 秋冬の一押し、Part1はこれ!
(って、一押しがまだあるのかよ(^_^;))