『007に見る紳士の基本』

『007に見る紳士の基本』

理想のスーツのイメージについて話す時、
「ジェームズ ボンドみたいな・・・」
と言うお客さんは多い

スーツのキャラクターでは、間違いなくNO1でしょう

今はダニエル クレイグですが、映画好きのお客さんには、初代のショーン・コネリーを推す人も多いですね

イアン・フレミングの原作には、ボンドのスーツについて、”黒っぽい服”や”濃紺”と書かれていて、いずれもダークスーツです

この”黒っぽい”というのは、おそらくチャコールグレーのことだと思います

黒ではなくて黒っぽいといったら、それしかないです

初期の映画の監督だったテレンス・ヤングは、自身が贔屓にしていたテーラー、アンソニーシンクレアにボンドのスーツを仕立てさせました

生地はチャコールグレー、ネイビー、ライトグレー
サイドベンツ、ナローラペル、2ボタン、パンツの裾はシングル

英国紳士の理想として描かれたボンドが着るスーツとは、全ての紳士が着るべきスーツということ

まあ、色々とご意見もあると思いますが、紳士服の基本の一つであることは間違いないでしょう

今観ると、ディテール等はアレンジしても良いと思います
個人的には3つボタンも好きですし

チャコールグレースーツの特徴は、着ている人の個性を引き立てること

例えショーン・コネリーやダニエル・クレイグじゃなくても、仕立ての良い一着を自信を持って纏えば、貴方なりの007に

先日、ご来店頂いたSさん

スリムなスタイルを引き立たせるCANONICOのチャコールグレーでシャープな007に

いい感じじゃないてすか