『TPOとラグストと』

『TPOとラグストと』

先日、お客さんとこんな話をしました

服について学ぶ時に、まず覚えるべきは”TPO”

「いつ どこで どんな状況で」

フォーマルからカジュアルまで、TPOを間違えずに服を選ぶのが大切なことで、これを外すのはとても恥ずかしいことである、と

もちろん、今でもTPOは厳然とあるのですが、昔と今では、その中身が随分と変わってきたように思います

最近、使用頻度の高い用語の1つが「ラグスト」(ラグジュアリーストリート)

ルイ・ヴィトンがオフ−ホワイトのデザイナーだったヴァージル・アブローを抜擢したように、高級ブランドが、ストリートの要素を取り入れた服作りをするのが流行っていて、これらのアイテムを着て、オフィシャルな場所に行くのも珍しいことではないようです

まあ、クールビスなんてのが幅を利かしている日本では、従来のTPOなんてとっくに崩壊してるけど

カジュアルがより市民権を得ることで、従来のTPOに縛られず、自由に服を着ることが出来るのは楽しいこと

でもこれは、今まで以上にセンスを問われることになります
同じように見える服でも、その場に合うものと合わないものがあり、新しいTPOの解釈がある・・・面倒なことです

お客さんとの話は結局、まず自分なりの基準を持つ、ということになりました

「500席しかないクラブのステージで、ゴテゴテ着飾っても意味がないけど、5万人を相手にボロを着るってのも意味がないからね」ミック・ジャガー